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こんにちは。砂川です。
2023年9月16日(土)に【2023年度クロスジョブ障害者雇用促進フォーラム】を開催致しました。当日は多くの皆様にご来場頂いたこと御礼申し上げます。
また、フォーラム開催にあたり、三年継続就業者の皆様や所属先の企業様にはインタビュー訪問のご協力も頂き、素敵なパネル展示を行うことも出来ました。関係者以外の方にもパネル展を見て頂けるなど、クロスジョブを卒業された方々の頑張りがたくさんの方に届いたのではないでしょうか。
午前中はチャレンジャーズ(クロスジョブOB会)主催の3年勤続表彰式を行いました。チャレンジャーズ会長の青松さんは前日に有休を取得して頂いたり、会長挨拶の作成、リハーサルの参加など、本番前から多くのご協力を頂きました。また、当日はHさん、Kさんから表彰状や記念日の受け渡しを行って頂くなど、クロスジョブの先輩から後輩の皆様へエールを送られる場面もあり、クロスジョブの歴史は卒業生の方々が支えて下さっているのだと感じた場面でした。
今年の表彰式は初めての試みとして、表彰者の皆さんから一言ずつコメントを頂く時間を設けました。当初は「緊張するからどうしよう・・・」とお話されていた方も、ご自分の言葉を振り絞るようにお話頂き、思わず涙がこぼれてしまいました。
今年の表彰者の皆様はパンデミックの最中に就活や就職をした方々です。思うように就活が進まなかったり、支援者の企業訪問が従来通り行えなかった事例もあり、この数年感は決して平坦な道のりではなかったと思います。世界中が不安に包まれた時代に一歩ずつ日常を積み重ねてこられた皆様に、心の底からありがとうございます、の気持ちを送らせて下さい。
また、表彰式にご参加頂き、直接お祝いのメッセージを届けてくださった企業様からは「今まで1番長く働いた会社が弊社だと聞いて、誇らしい気持ちです」とお伝え頂きました。その様に受け止めてくださる方が企業の中にいてくださることがとても嬉しく、人(従業員)を大切にする姿勢を学ばせて頂きました。
表彰式(フォーラム)はクロスジョブスタッフにとって特別な一日です。来年もまたこの様な素敵な日を迎えられるよう、さらに精進して参ります。
午後からは「活躍して働き続けるために必要なこと」と題して、シンポジウムを開催しました。私はクロスジョブ堺の卒業生・Oさんのインタビュー登壇のサポートをさせて頂きました。Oさんにも当日を迎えるにあたり、2回の打ち合わせや台本作成のご協力を頂きました。仕事でお疲れの中、懸命に取り組んで頂き本当にありがとうございました。
Oさんからは「仕事に集中するためには、それ以外の不安要素(生活面、プライベートなど)を取り除く必要がある」ことをお話頂きました。Oさんは、家庭のことで非常に苦労され、ご自分で本を読まれながら何とか解決の糸口を見つけて就労移行の利用にたどり着いた方です。登壇時、今までの大変だったことを思い出して言葉を詰まらせるOさんの姿を見ながら、クロスジョブをご利用頂けることは当たり前のことではない、ここまで頑張って辿り着いて下さった頑張りを知って、受け止めて、感謝しないといけないと、支援者として襟を正した瞬間になりました。また、支援者であっても、他者がその人の大変さを完全に理解することは出来ないと思います(“支援者だから相手の話が理解できる”と思っているなら、それは非常に傲慢なこと)。だからこそ私たち支援者は利用者の方の声に真摯に丁寧に謙虚に耳を傾け、日々の支援に携わる必要がありますので、常に自分たちの支援を見直しながら事業に携わりたいと感じました。そして、Oさんの「目には見えない困り感がある。そもそも脳の特性が違う」というメッセージも多くの方に伝わっていれば嬉しいです。
Oさん、フォーラムが終わり疲れがドッと出ていないでしょうか。これからもクロスジョブやクロスジョブの後輩の皆さんの力になって頂ければ幸いです。ありがとうございました。
そして最後の企画のパネルディスカッションでは、3社の企業様に登壇頂き、「伴走」をテーマにお話頂きました。
支援者に望むこととして「福祉に軸足を置きすぎていないか。企業の軸足(商売)を理解しているか」という相互理解についての問いは、チームとして見直さないといけないポイントです。また、「支援者は企業の心の拠り所でもある」とのお話を頂き、伴走者として相応しい事業所・支援者であるために、世の中の動向に敏感になりながら、専門家としての研鑽は必須であると感じましたし、企業から選ばれる支援者として、「実践(経験値)」+「知識やスキル(勉強)」+「福祉の心(社会の豊かさを考える)」の総合力を身につけなければと、気持ちを新たにした次第です。
たくさんのパワーを頂いた雇用フォーラム。このエネルギーを次のチャレンジに繋げていきます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
砂川