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「適応障害の真実」という図書の読書感想を挙げさせていただきます。
文中、適応障害になりやすい人の思考パターンが列挙されていますが、誰しもが陥りやすいものだと感じました。
例えば、
「二分割思考」・・・白黒はっきりつけようとする考え方
「完璧主義」・・・100点でなければ、0点と同じで意味がない
「かくあるべし思考」・・・こうでなければならない、と言う考え方が強すぎる
「過度な一般化」・・・○○がそうだったから、と一部の事実だけを取り上げて、「いつも」「みんな」「絶対に」と広く一般化してしまうこと
「自己関連付け」・・・自分とは関係があるとはいえない出来事までもすべて自分に関係があるものとして考えてしまうこと
他にも、「レッテル貼り」「読心」「情緒的理由付け」などさまざまなものがあるようです。
また、文中で納得するような記載がたくさんあったのですが、中でも東大卒の親の子供が東大に合格する理由、というのがとても腑に落ちました。
それは、成功パターンを知っているから、「一つの科目が苦手でも他で点を取っておけば良い」と負担を軽減する声かけができるということです。
これとは逆に、「こんなこともできないのか!」と叱責してしまうと、受験する本人はストレスを受けることになってしまう。結果、失敗体験が強く刻まれてしまうことになるそうです。
そして、苦手なところは得意なところで補えば良い、と考えれる人は就職した後も要領よく仕事ができる人になりやすい、というのが筆者の和田先生の考えでした。
確かに、思考パターンは、生きているうちに無意識に身についているものだと思います。私自身も無意識に決めつけたり思い込んだりしていないか、特にワイドショーや報道、SNSから流れてきた情報などに対しては「本当にそうかな?」の気持ちを持ち合わせるようにしたいとと感じました。
また、「満点の仕事ができなくてもここまでできていればいいんだから」「早く提出してくれれば間違いがあってもこっちで直しておくから」と声かけできるような上司のもとであれば仕事がしやすくなる。とも記載がありました。
この姿勢は自分にも職場で共に働くスタッフにも必要だと思いました。事業所の職員として共に補い合いながら働いていきたいと思いました。
最後に、カウンセリングについてです。
日本の精神科の医師は診療報酬上、5分診察になってしまいがちだと記述がありました。
受診同行し、カウンセリングで主治医や心理士との話を聞くことにも積極的に関わっていきたいと思いました。
相手に気を配りすぎるあまり、受診しても先生に色々と話ができない方も多くいらっしゃると思います。
どのような話をしているのか、第三者的に聞くことや本人に代わって質問することなども私たちに求められる必要な役割の一つではないかと考えました。
長くなりましたが、最後までお目通しいただきありがとうございました。