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2010年4月クロスジョブ堺、2012年4月クロスジョブ阿倍野を開設、利用して頂いた皆さん、ご家族の皆さん、そして多くの関係機関の皆様のお力添えを頂きながら、就労移行支援事業に取り組んでくることができました。現在まで、今年度新規にご利用頂いた方、41人を含め、事業開始以来ご利用頂いた方は、174人となりました。本当にありがとうございました。まもなく、2014年の新しい年の幕開けですが、振り返ると、初年度の2010年度は、「就職を希望しながらも1人では難しい、でも、これまでの作業所や福祉施設にはなじめない方々」という新しい就労支援ニーズに応えようと試行錯誤した年、2011年度は、それを踏まえ支援マニュアルを確立した年、さらに就労移行支援の業務マニュアルを確立した2012年度、2013年度は、就労移行支援の事業目標(年間指標と事業所月間目標)を確立、現在、スタッフが、その目標達成にむけて実践の最中です。まさに、この4年間、現場の実践の中から、各期の次の課題(目標)を浮き彫りにしてきました。今年の締めとして、今年度のNPO総会で確定した現在までの年間指標の実行状況を以下ご報告します。年間指標は、①利用して頂いた方々の内、就労退所に至った方々の度合い=目標達成度、②利用して頂いた方々で、利用期間中、契約を解約せず、就職まで頑張っておられる方々の度合い=顧客満足度、③就労退所された方々で現在も同じ職場で働かれている度合い=サービス完成度です。2013年度の残された3ヶ月間、この目標を掲げ、頑張っていく所存ですので、来年もよろしくお願いいたします。
区分
2012年度末までの結果
2013年度目標
2013年度上半期結果
備考
新規利用者数
133人
(2012年度55人)
40人
30人
開所から2012年度末までの利用者総数131人
今年度は、各事業所とも20人の新規利用者を想定しています。
目標達成度
(就労退所率)
36.6%
(48人/133人)
42%
(72人/171人)
就労退所者21人
就労移行の目標は、就労退所ですから、その度合いが、就労退所率であると考えています。
就労退所率の算定式は、開所以来の就労退所者数/開所以来の利用契約者総数です。
今年度の想定就労退所者数は24人です。 《上半期の21人の内訳は(堺11人、阿倍野10人)》
顧客満足度
(継続利用率)
73%
(96人/133人)
77%
(132人/171人)
その他退所4人
顧客満足度とは、就労退所まで継続して利用して頂いた度合いです。算定式は、(開所以来の利用者数-就労以外の退所数)/開所以来の利用者総数です。開所から2012年度末まで、就労退所以外での退所者数は35人、とりわけ初年度の利用者の継続利用率53%という低い値になってます。この数値は、初年度の支援力の未熟さの反映です。今年度の利用契約解約想定者数は4人としていますが、すでに、今年度4人の方が、利用契約を解約されており、下半期、利用されている方々が、利用に意欲が持てるよう、より丁寧な支援が求められると考えています。
サービス完成度
(就労定着率)
79%
(38人/48人)
83%
(60人/72人)
離職者2人
就労移行支援のサービスの度合いは、報酬的には、就労退所後6ヶ月以上の定着を基準にしていますが、私たちは、就労退所後の継続就労状況が、その支援サービスの完成度合いを見極めるものであると考え、いかに離職者を出さないか、この点を基準に設定しています。 今年度の想定離職者数を2人としていますが、すでに、その数に達しており、下半期は、継続就労支援に力を入れていかねばなりません。
今年度離職者2人の内訳は、2年半以上の就労継続者1人、1年半以上の就労継続者1人です。原因は、生活と職場環境の変化によるものです。