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新年あけましておめでとうございます。 昨年の干支、酉年は「物事が頂点まで極まった状態の年」 振り返ると障害者雇用にかかわる分野も、本年4月の精神障害者雇用義務化を目前に控えた年にあたり、どう向き合っていくのか、その在り方が問われた年であったといえます。 12月12日に公表された平成29年障害者雇用状況集計結果からも、急速に進む障害者雇用の実態、とりわけ、見た目からは働きづらさがわかりにくい精神障害・発達障害のある方々の雇用が、引き続き大幅な伸びを示していることが明らかとなりました。 こうした状況だからこそ、クロスジョブとしては、雇用率の引き上げを前に、単なる数のみが先行するのでなく、雇用する側と雇用される側、それをサポートする我々の側、それぞれが、「働き続ける」を視野に入れた準備と体制、そして相互の関係を整えていくことに一層力を入れていかねばならないと考えて歩んだ1年でした。 とりわけ、精神障害・発達障害がある方々は、見た目からは分かりにくい働きづらさを持っている方々ゆえに、企業も自社の戦力となりうるのかわかりにくく、さらに、ご本人も働いた経験の少なさから自己の強みや弱さ、それに対するセルフケアがわかりにくいことが多いため、まずは、就職前の準備、とりわけ企業体験実習で相互の理解とマッチングを図ることを強化してきました。 そして、9月には、大阪労働局主催の雇用促進セミナーにおいてクロスジョブから就職されたご本人、企業様にご登壇いただき、連携事例を発表させていただきました。 さらに、第2回クロスジョブ雇用促進フォーラム、その後も企業と就労移行支援事業所との連携の様々な機会を通してその取り組みの重要性を訴えてまいりました。 こうした流れに応えるべく、堺市西区鳳、札幌市、米子市の3か所に新たに就労移行支援事業所を開設するなど、これまでにない課題にも挑戦する年となりました。 今年は、精神障害者雇用義務化元年にあたると共に、障害福祉の就労支援サービスも就労定着支援事業という新たな事業が加わり、それに伴い報酬の枠組みも大きく変わることになります。こうした中で、これまでいただいた信頼にしっかり応え続けていけるようクロスジョブとしては、以下の取り組みを重点に進めてまいりたいと思います。 第1には、全国7事業所となったクロスジョブ就労移行支援事業の支援力の強化と支援体制の安定と共に、4月より始まる就労定着支援事業については、利用者ニーズに応えることを軸に取り組み、地域就労支援ネットワークの強化を図っていきたいと思います。 第2には、引き続き、9月第3回「クロスジョブ雇用促進フォーラム」を昨年を上回る規模で開催するために、さらに広い枠組みで準備していきたいと思います。 第3に、「自閉スペクトラム症」などの新たな規定によりさらに広がる新たな障害概念、新たな就労支援ニーズに応えるために、就労移行支援事業との連携を軸に、行政と連携し新たな施策を進めていきたいと思います。 そして、第4に、これらの実践を、関係する多くの分野において積極的に公表していくことで、クロスジョブ理念である「障害のある方が企業で働く未来に貢献していく」所存です。 昨年1年間の厳しい局面を乗り越えてこれたのは、スタッフはもとより、ご利用者様、多くの企業の皆様、地域の連携機関の皆様のお力添えがあってのものと深く感謝いたしております。今年も変わらぬお力添えをよろしくお願いします。