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2018 クロスジョブ障害者雇用促進フォーラム 企業訪問 第9弾
今回は、3年継続就労のインタビューでE株式会社様のご担当者様、ご本人様にお話を伺ってきました。
E株式会社様は、軽油販売を中心とした石油事業を全国展開されている企業様です。
その中でご本人様は、大阪本社の人事総務課にて事務補助の業務に就かれています。
【企業様インタビュー】
Q.働いてからの変化はどういったところにありますか?
初めは1~10までまず教える事から始まっていたのが、きちんとノートに取ってくれるので1年に一回など頻度が少ない仕事でもきっちり覚えていて、ノートを確認しながら出来ていることです。「何月になったらこの作業」というのを覚えているので自分から聞いてくれるようにもなりました。作業の精度自体も少しずつできてきたのかなと思います。ノートにとって覚えているのでこちらも助かっています。
本当にまじめにしてくれていると思います。
書類チェック~ファイリングまで行うとか、仕事の段取りは自分で判断できるようになってきました。一つずつ指示をしなくても次はこれ、と行動が出来るようになってきました。
意見をいう事やディスカッションは得意ではないと思っていましたが、部内ミーティングに参加するようになりました。言える関係性が出来てきたと思います。
Q.雇用に当たり、気をつけた点はどこでしょうか?
どう伝えたらどう理解してくれるのかとか、こちらも勉強でした。やっぱりうまく伝わらないこともあったりしましたが、今はお互い成長したのかな、と思います。
Q.人事異動で大きくご本人も揺れる時期がありました。どうやって乗り越えてこられたのでしょうか?
部内の人事異動でごたごたしたときはしんどいと言っていて、辞めたいという話もでました。今は乗り越えてくれましたが、人が変わって本人にとっては知らない人だらけになってしまうというのは不安だったんだなと思います。
乗り越えられたのは、話が出来る人が社内に複数できたというのも大きいと思います。他の部署の人たちにも話を聞いてもらって「大丈夫だよ」と社内全体でフォローをしてもらっていました。今も本人から相談があれば話を聞く時間をとるようにしています。
Q.話が出来る関係性はご本人にとっても安心材料でした。どうやって構築されてきたのでしょうか?
本人から申し出があったら話しを聞く時間をとりますし、こちらからもミーティングとか出張とかなにかあったら情報共有は他の社員と同じようにしています。本人にも知ってもらうというのは必要だと思っています。
飲み会にも参加しますし、聞いたらけっこう色んな話もしてくれますし。
特別扱いは特にしていないですね。昼休みとかは女性スタッフと雑談していますし、そこから関係ができたのではないかなと思います。
【ご本人インタビュー】
Q.3年たちました。がんばってきたことや変化はありますか?
出来る仕事が増えました。
自分から相談が出来るようになりました。
もらったお金で出掛けたり、買い物が出来るようになりました。
Q.逆にしんどかったことはありますか?
上司が変わったこと、作業の流れが変わったことです。
相談して乗り越えています。
【まとめ】
大きな揺れが出たのは信頼している社員さんの退職・異動、ジョブコーチ支援から就ポツへの支援機関移行の時期でした。しかし、お昼休みの雑談、上司の方々の聞き取りやフォローをして頂いて乗り越えることが出来ました。今も、異動時期が来るたびに不安は感じていらっしゃいますが、周りの方や支援者に相談しながら乗り越えられてきています。そういった関係を作ることが出来ていることも働き始めてからの変化だと思います。
ご本人も継続して働いていることで、出来る仕事が増えたり使えるお金が増えたりと自信をつけていらっしゃいます。継続して働くことが、自信に繋がっていくことを学ばせていただきました。ご本人の努力と企業様の対応でその自信をつけられたのだと思います。
企業様は特別扱いはしていない、とおっしゃられていますが、ご本人の特性を個性として受け入れて、自然に関わっていらっしゃるのだなと、感じました。
◇インタビュアー
クロスジョブ阿倍野:長谷、岡田