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朝起きてテレビをつけると、芸能人の誰々が感染・・・東京の新規感染者は、何人・・・、毎日、毎日マスコミは、それを流して、何を伝えようとしているのか、・・・ただただ、不安を煽っているとしか思えない。電車に乗れば、マスクの着用を求める感染症防止対策の放送が、静かな車内に流れ、電車を降りて会社に向かう人の流れは、互いが2メートル以上離れても、殆どがマスクを外さないまま無言に歩き続ける。
先日、マスクを着用できない乗客が飛行機から降ろされた。それについて、「マスクが付けれないでいる方々もいる」ことを述べたテレビコメンテーターが、ネット上でバッシングされ、巷には、「自粛警察」「マスク警察」「帰省警察」といわれる全体に従わないものを叩く不調が蔓延している。全体主義とは、権力による情報操作とそれを下支えする国民感情によって作り出される。こうした動きに、あの歴史がよみがえる不安を感じるのは、私だけだろうか?
発達障害のある方々の56%が、感覚過敏の特性により、マスクができないで悩まれていること、そもそもマスクをつけることで、発熱状態になる方、聴覚障害の方々は、相手の口の動きを見ながらコミュニケーションを取られていること、こうした方々が、誰もが、どこでも、マスクをつけて当たり前という光景をどう感じているのか、私がその立場にたったら恐ろしくて外出できない。だから私は、外で人と人の距離が2メートル離れているときは、マスクはしないでいようと、ささやかな抵抗と連帯を心している。【下段資料⑴,⑵】
今必要なことは、こうした方がいることへの思いやりの心と新型コロナウイルスに感染しても大丈夫という医療体制の確立による安心である。インフルエンザが流行するまでに、いつでもどこでも素早くPCR検査ができる体制、重症者への医療体制の確立、それを担う医療関係者の増員である。【下段資料⑶】
さらに見過ごせないことは、退陣した安倍内閣が、成果としてきた500万人雇用創出の内訳が、300万人が派遣労働者であり、そのうち100万人がコロナによって失職し、さらに、冬に向けた更なる倒産が拡がろうとし生きていけない方、死を選択せざる負えない方が生まれていく社会の状況である。ソーシャルワーカーとして、就労支援に関わるものとして、こうした事態に無関心であってはならない。
新たに誕生した菅首相は、目指す社会を「自助、共助、公助」といわれるが、自助思想を広めることは、ますます自助できない人を責める社会へと向かうことが懸念される。そして、防衛省は、8年連続増加している防衛費を来年度過去最大の5兆4千億円にすることを求めている。
クロスジョブは、医療体制の確立、職を失った方々への公助を求め、こうした社会の流れの中で厳しい立場に追いやられている方々に寄り添う法人であり続けたい。
【資料】
⑴発達障害、マスク困難56% 意思疎通に課題
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63513960X00C20A9CE0000/
⑵マスクできない理由分かって 感覚過敏の娘、「『着けろ』と怒鳴られないか…」母の不安な日々|社会|地域のニュース|京都新聞
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.kyoto-np.co.jp/articles/amp/263933%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAYXIiMm2w_zkebABIA%253D%253D
⑶経済の専門家として「諮問委員会」に参加し、PCR検査の戦略やそのほかの観点から意欲的な提言を行い、日本の新型コロナウイルス対策のキーパーソンの一人となっている小林慶一郎氏への単独インタビュー
https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3489