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 昨年は、全世界が、新型コロナウイルスとの闘いに始まり、その暗闇の中で新たな年を迎えることになりました。今も多くの医療従事者の皆様が、コロナ感染患者の方々に向き合われていることに、深く感謝と敬意を表するものです。  また、このコロナ禍で多くのことが明らかになり、学んだ年でもありました。コロナという共通の敵に向き合う世界各国のリーダーを身近にし、危機的な状況を迎えつつある中で誕生した新たな日本のリーダーが目指す社会が「自助、共助、公助」であることに驚きと怒りを感じ、そして、医療崩壊目前の今になって、日本の医療が、いかに世界とレベルが違うのかということも知ることになりました。  障害は、本人にでなく社会の側に、「社会的障壁」という概念に変わり、より多様性を認め合う社会に変わらなければならない時代に変わりつつある時に、コロナで職を失った方は8万人を越え、10月の自殺者は、コロナ死者より多い2,200人(11月末迄で19,000人)、なかでも女性の自殺者が、前年同月比83%増となり、職を失うことが、死に直面せざる負えない状況に追い詰められていく、脆弱な公的支援の日本社会の現実を浮き彫りにしました。  今、求められていることは、人間社会の根幹である医療体制を守り、働きたい誰もが働き続けることができるように、国を挙げて公的サービス(公助)に全力を挙げることであると思います。  コロナ禍の厳しい状況にありながら、昨年のクロスジョブから就職された方は、一昨年を上回る67人となりました。クロスジョブ10年で培ってきた就労移行支援事業を礎に、2020年、地域の会員の皆様と共に、就労移行支援サービスをより地域に根差した取り組みへ発展させ、働きたい誰もが働き続けることができる、公助の地域社会づくりの一翼を担っていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。