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初めて利用者日記に投稿する、梅田事業所の利用者です。
この度、S社に就職が内定しました。クロスジョブのスタッフを初め関係者の方々には御礼を申しあげます。また、私を支え応援くださった方々にも合わせて御礼申し上げます。
思い返せば、昨年の正月に自宅で発症し直ぐに救急車を手配してもらい、幸い一命はとりとめましたが脳外科病院での入院生活が始まりました。暫くするとリハビリテーション専門病院への転院も決まり車椅子のまま移り、長く辛い日々が始まりました。
転院後は、指導員のリハビリ訓練の効果もあり順調に車椅子の生活を終え、太もも迄ある長い装具の生活になりその後、装具は短くなり、自分の足で歩くことが出来るまで回復しました。やがて春が訪れ桜の咲く季節となると、外出も許可されました。時間が有ると、ベッドに横になり天井を見ながら「これで終わる訳には行かない、絶対に歩けるようになるぞ!」と思い過ごしていました。
初夏にはクロスジョブでお世話になることになりました。通い始めた頃の訓練は、少し時間を持て余し気味で退屈でしたが、不思議なもので時が経つと気の合う友人も出来、年末には、友人たちと山歩きに行けるようになりました。一方では、自分の思いと現実が一致しないことも有り、気持ちの焦りをコントロールするのに苦労した時期がありました。そんな毎日でしたが、ある時“訓練を楽しもう”と考え方を切り替えると、気持ちが前向きになり、辛かった訓練も考え方次第、見違えるほど気持ちが楽になりました。加えて、私にとって毎週開催される授業の“グループワーク”も楽しみでした。毎回、スタッフがテーマを考え、議論し自分の考えを発表する時間はとても自由な時間でした。
その後、就職活動の時期に入り、履歴書に書く志望動機を考えることを楽しむようになり、週に一社の応募を目標に設定し、複数の会社へ履歴書を送り続けると、そのうち作文や面接まで進む会社も出てきました。その頃、今回お世話になるS社の人事担当者から、「面接に来てほしい」との連絡があり、担当スタッフに確認し了承を得て、同行のうえ面接に向かいました。
当日は、クロスジョブでの面接訓練が生かされました。面接の機会がある程度増えるに従い、本番に即した訓練も増え、いわゆる模擬面接です。担当スタッフとのやり取りで、質問に対する答えが固まって行きますが、必ずしも本番と同じ質問とは限りません。おのずと、自分に自信が付きました。堂々と胸を張り面接官に向かい、目を見て話せるようになり、質問の意図もつかめるようになりました。そして、採用へと結びつきました。
自分の経験で申しあげれば面接は場面数です。回数を重ねる訓練を繰り返せば、やがてチャンスは来ます。その時まで辛抱強く「訓練・見学・実習」に励んでください。
私が事業所で学んだポイントを上げるなら・・・
〇自分を知り長所・短所と向き合う
〇相手の意見を聞く
〇物事の本質を掴む
最後になりましたが、クロスジョブのスタッフを初め多くの関係者の皆様に感謝してやみません。就職すれば辛いこともあると思いますが、今回の経験をいかし感謝の気持ちと、諦めない心は大切にして参ります。
クロスジョブでの経験は私の人生における宝物です。ありがとうございました。