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「大人になってからの受傷と転職」
私は大人になってから突然障害者となりました。
働き盛りの年齢で、結婚し、家を購入し、子供も生まれ、やっと自分が希望してこの仕事で生きて行こうと決心し、志望する仕事に就く為に仕事で必要な関連資格を数多く取得し、希望の仕事にも就職できて、「さぁ、これから!」という時に、突然障害者となり、今まで普通にできていた事ができなくなりました。車の運転や力仕事ができなくなった為にやっと自分が一生の仕事として頑張ろうとしていた仕事も辞めざるをえなくなりました。
入院中はまだ自分の障害について知識や症状が分からず、自分がどうなってしまったのか理解する事ができませんでした。
退院してからインターネットや書籍などで調べ、受傷後しばらくしてから自分の障害の状態が分かるようになり、徐々に障害の受容もできるようになりました。
受容した事により、気持ちを切り換え、今の仕事を諦めて新たに転職に向けて舵を切る事ができました。
とは言え、退院してすぐでは自分に何ができて、何ができないのかという仕事をする上での基本的な能力すら何もわからない状態になっていたので障害者職業センターを経てクロスジョブに通所し、訓練をする事になりました。クロスジョブでは先の職業センターでは出来なかった課題ができるようになりました。また多種多様な作業や課題を行いました。
そして最初はできなかった軽作業や訓練課題でも何度か経験を重ねる事で少しずつ出来るようになり、何も出来なくなってしまった、と自分に自信を無くしてしまった私にとって、少しずつのできる事が増えて、それら成功体験が少しずつ失った自信を取り戻す自信へとつながりました。
また施設外就労として一般企業で自分の障害を知らない従業員の方と接する事により苦手になった対人対応能力の向上に役立ちました。
就職活動では、定期的にハローワークに通い、知らなかった障害者雇用の現実と自分の能力で出来る仕事の少なさの現実を知る事となりました。
そしてスタッフの勧めで障害者雇用を考えている会社で実習を受けさせて頂く事になりました。実習へ行くに当たり、今まで人生で3回ほどしか利用した事がなかったバスを利用して通勤しました。普通の人なら出来ることが出来無くなった自分にとって、バスで通勤するだけでも大変でした。
体験実習が始まり、作業自体は簡単だったのですぐに覚える事ができましたが、実際の作業では自分の予想以上にスピードを要求される作業だったので、自分の中では常に90%の能力を必要とし、何とかギリギリで流れに間に合い作業を終えるという状態でした。
そして5日間の実習体験が終わり、自分の課題としていた体力面の確認もでき、作業ができた事と体力に問題が無かった事も分かり、自分にとって自信につながりました。
そして次の体験実習では真夏での冷房が無いという今までに無い過酷な条件での実習となりました。こちらの作業ではスピードは要求されなかったので、焦る事無く作業をする事ができました。
また作業工程も自分が心配していたよりも早く覚える事ができ、体力も自分が心配していたよりもある事が分かりました。以上のような経過を経てこれら全てが自分の自信につながりました。
そして実習を受けさせて頂いた実習先で就職を決める事ができました。
クロスジョブでの訓練や体験実習を経て失った自信を取り戻せた事は何よりも自分にとって「希望の光」が心に差込んだ気持ちとなり、励みになりました。
大切な事は成功体験を重ねてその成功体験を自信へとつなげるという事だと体感しました。
これからも苦手な事や経験した事がない作業でも積極的に挑戦して成功体験を積み重ねる事によって自分の自信へとつなげていきたいです。
また体験実習で働いた事により自分なりに就職につながったと思う事でに分かった事は
①礼儀正しさ②元気良さ③前向きな気持ちの3つが大切だということです。
理由は体験実習先の従業員の人と更衣室で立ち話をした時に「今まで実習に来た人の中で上位に礼儀正しくて好感が持てる」と言われたからです。具体的には当たり前の事ですが、朝と帰社時の挨拶が大切だと思いました。今後、就職活動をされる方の参考になれば幸いです...。
最後に、なりましたが、クロスジョブに通所できて本当に良かったと思っています。
様々なミスをしない為の工夫や補完手段を教えて頂き、スタッフの方には心から感謝しております。また、傷病手当が切れる迄に再就職したいという無理難題に応えて下さり、何ともお礼の言いようが無く感謝しております。本当にありがとうございました
今後は初心やご支援下さった方々や家族の為に御恩を忘れずに頑張ります。2018.09.28