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この度、クロスジョブより企業実習に伺った販売職の企業にて採用を頂き、5月21日より勤務開始致します。(私が採用になりましたのは、ショッピングモールにある靴などを販売するお店になります。)
私は以前一般職として勤務していたH23年の年末に交通事故に遭い、脳挫傷を患ったことにより高次脳機能障がいと診断されました。一度は“障がい者雇用”で再就職したものの、仕事や人間関係がうまくいかず1年半で退職しました。
その後、ケースワーカーの紹介で『クロスジョブ』の存在を知り、見学に行った後、昨年9月より通所を開始致しました。
クロスジョブでの訓練では様々な気付きがありました。それは、たとえ同じ訓練を行うとしても毎訓練ごとにスタッフさんと自身が立てた『目標』についての『振り返り』があることで、次の課題が見えてくることです。その際に“どのように訓練に取り組んだか”ということを振り返ることで、反省があり、また次への課題が見えてきました。
私はクロスジョブ利用開始当初、人と接する“接客”や“営業”という職を目指しているということをスタッフさんに伝えておりました。その旨をスタッフさんが理解して下さり、実習先を探して下さいました。そして、今年2月に約2週間の体験実習を某ショッピングモールの靴屋さんにて行いました。体験実習ではお客様への接客はもちろんのこと、店内清掃、品出し、在庫整理等、様々な業務をさせて頂きました。初めのうちは順調に勤務していましたが、やはり私の高次脳の特性としての“同時処理が苦手”という壁にぶつかり、作業の際困ってしまうことが度々ありました。しかし実習が終わった際、企業さんから「ぜひ一緒に働いてほしい」というお言葉を頂けました。そのこともあり、次は1か月という長いスパンでの雇用を前提とした実習を行い、再度働けるかを自身も考え、企業さんにも考えて頂く期間を作って頂きました。勤務して初めのうちは良いものの、後々見えてくる自分の症状、個性を見て頂きたく、マッチングも考えた上で再度実習をご依頼させて頂きました。
一度目の体験実習が終わり、その際に見えてきた自身の課題についてクロスジョブの担当のスタッフさんと振り返りをし、症状に対する“補完方法”を考えました。メモするためのバインダーを用意したり、それに挟んで使用する“作業マニュアル”には作業工程を分かるように記入することにしたりしました。“作業マニュアル”には、『・タイトル・日付・指示者・行程・注意事項・アドバイス・報告先(相手)・期日』を書き込めるレイアウトにし、業務を行う際はそのマニュアルを確認しながら行うことにしました。自分が書いたメモや作業マニュアルに関して、業務の指示者、もしくは作業がわかる上司に『見て確認してもらう』ことがズレないコツなのだと自分は思い、クロスジョブで練習する際にはスタッフに確認して頂きました。また、復唱確認した内容と実際に自分がメモに記載した内容が異なっていないかスタッフ(上司)に確認してもらうという練習もしました。
そして、雇用を踏まえた2度目の実習を4月より開始致しました。もちろんその際には、クロスジョブで訓練し続けた補完方法について実践をしていきました。以前の実習の際にはできなかったことが『メモ』をしっかり行えたことでできるようになったと感じました。また、上司からの指示に対してや自分の業務の『タスク整理』も前回の実習よりできていたことで、余裕を持って仕事できていたと感じます。それにより以前よりお客様対応が自然にできるようになっていたと感じます。
また、“メモ”に関しては復唱確認をした上で間違いがないか見てもらい、“作業マニュアル”に関しても『この手順で作業して間違いないですか』と見てもらうことで指示のズレがなくなりました。
体験実習を行って見えてきた課題に対し、“どうしたらできるのか”と自分で考えることも大事ではありますが、私は今回の経験で『人に相談をした上で答えを出す』『人に助けを求めることも補完方法の一つ』ということを学びました。
「昔からメモをしない人だったよな」と自分で感じますが、クロスジョブ通所以来、まめにメモをとるようになったと思います。その結果が実習でも現れ、こうして雇用にもつながったのかと思います。担当スタッフの角井さんをはじめ、クロスジョブ札幌のスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。