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 このたび12月より雇用していただけいることになりました。  クロスジョブでは学習、軽作業、パソコンなどの施設内の訓練で働いていく上での基礎的な技能を学び、施設外就労では短時間勤務体験から、実際の勤務時間で務める実習に参加させていただきました。今は、自身が希望した実習先での実習を経て雇用していただくことが決まり一安心しています。  クロスジョブでお世話になる前は、まず自分自身が障害をもっていたということに気がついていませんでした。医師から診断を受け自身が障害をもっていることを自覚したとき今まで健常だと思っていた自分と、障害を持っている自分との間で明確な線引きが分からず、クロスジョブでの訓練中、自分自身に対して半ば諦めるような気持ちで過ごしていました。  しかし、お世話になった実習先で仕事ぶりに対して評価をいただき、就きたい職業について問われた際に、自分に自信がなかった私は、自分の将来について真剣には考えられず曖昧な答えしか返す事が出来ませんでした。その時実習先の方から「自分の限界を決めない」という言葉をいただき、その言葉が私にとっての転機となりました。  私は自分が障害を持っていることを“失敗”と捉えていました。だからこれ以上分不相応なことをして失敗を重ねるわけにはいかないと、慎重に事を進めることを考えながら出来ないと思ったことを避け、自分で考えた出来ない自分、失敗した自分の将来像へ進んでいこうとしていました。ですから、「自分の限界を決めない」と言葉を頂いたその時から、自身への評価を物事に対しての“成功”か“失敗”といった結果から見た大まかな括りで決めるのではなく、自分がしたこと一つ一つに対して“出来る”か“出来ない”で細かく評価していこうという考え方へ変わっていきました。  評価を出すためには経験をしないことには結果は分かりません。私は以前よりも積極的に訓練に取り組み、障害であることが“失敗”ではなく障害を持った自分のことを客観的に見ることが大切だということに気がつき、自分の出来ること、出来ないことを明確にしていきました。そして、実際に確認していった結果から、自分に出来る仕事があるという自信を持って希望する職業を見つけることができました。  以前は訓練でも失敗を避けて進めていこうと考えていましたが、今は、訓練は失敗しながら自分自身のことについて知るための機会であったと考えています。  私が考え方を変えることが出来たのは、実習先の方々のお言葉やご指導もですが、実習へ至るまでの訓練の中で技能習得のための指導だけでなく、障害や訓練での個人的な悩み事の相談に応じていただけたクロスジョブの方々のおかげだと思います。 ありがとうございました。