三か月のトライアル雇用も明日で終了し、愈々明後日から仕事始めとなりました。卒業生として一言皆さんに申し上げます。クロスジョブを信じてください。そして努力してください。そうすれば、必ず良い事があります。私が如何に容量の悪い人間であるか、皆さんはご存知だと思います。とにかく仕事を覚えるのが遅い。覚えてもすぐ忘れてしまう。そんな私でさえ就職できたのです。皆さんに出来ない事はありません。 ここでは私が就職するのにどれだけ梃子摺ったか、自分の恥を晒して皆さんへのエールと代えさせていただきます。 最初私はパソコンを使う仕事をしたくて授業に取り組みました。ところが全く身につかないのです。鳥山さんがあれだけ解り易く教えてくださっているのに、理解悪い上にすぐ頭から抜けてしまうのです。テキストを読み進めるのも大変でした。 どうやら自分は臨機応変にこなす仕事は向いていないという事が分かり、軽作業に方針変更しました。ところが今度は手がのろい。幾らやってもスピードが上がらないのです。 次に思いついたのは掃除の仕事ですが、力がないので却下。 ハローワークへ行っても、ただ行っただけで、自分に務まりそうな仕事は何一つありませんでした。 過去においてまともに務まった仕事は殆どなかったのですが、ひとつだけ処理能力が高いと褒められた仕事がありました。それはホテルのベッドメイキングです。担当スタッフの角家さんは、すぐに見学に連れて行ってくださいました。残念ながらこれも駄目でした。体が大きすぎて狭いところに入れないのです。 最早八方塞がり。私は半ば就職を諦めかけました。それでも角家さんは「ドーンと任せておいてください。」と言って励ましてくださるのです。私は半信半疑でした。しかし角家さんはちゃんと約束を守ってくださいました。勧めてくださったのは保育園の用務員の仕事です。窓を拭いたり、下駄箱を拭いたり、トイレを掃除したりする仕事で、しかもノルマがなく、力も要らない。私にとっては結構づくめでした。障害者に対する理解も深く、人間関係も良いところです。 　角家さん、貴女は私との約束を果たすべく、陰ひなたなく一生懸命働いてくださいました。もう一度同じことを申し上げます。貴女を信じて良かった。御恩は生涯忘れません。