この度N社に就職が決まりました。第一志望の企業に内定を頂き大変光栄です。職種は一般事務で仕事内容はデーター入力、伝票チェック、郵便物・宅急便の開封仕分けをします。勤務時間は9時～17時30分の60分休憩で、7時間半働きます。私は今まで一般枠で働いてきて接客の仕事をしていました。平成26年10月1日からクロスジョブを利用することになりアルバイトを退職しました。短大を卒業し、一般枠でアルバイトしながら正社員を目指そうと思い一人でハローワークに通い就職活動をしてきましたが、一人ではなかなか就職にたどり着けませんでした。それと同時にアルバイト先でも困ることが多くなり、ハローワークの窓口で計算が苦手で困っていることを相談したところ、学習障害かも知れないということで一度検査してみてはと提案して頂きました。そして、平成26年の7月に検査をし、学習障害があることが分かりました。その結果を障害者の支援をして下さる機関に伝えたところ、知的障害もあるかも知れないということでもう一度検査してみてはと進めて下さり、また別のところで検査をしました。そして軽度知的障害があることが平成27年の1月に分かりました。今まで自分に障害があることが全く分からなかったので結果を聞いた時は驚きましたが、それまで悩んでいたことお金の計算、簡単な引き算・足し算の暗算が出来ないのは何故だろう？他の人より業務の覚えが遅いのは何故だろう？長く働けないのは何故だろう？等、沢山の悩みが解消出来、素直に知れて良かったなと思いました。気持ちが晴れました。嬉し涙が出てきたことを今でも覚えています。その反面、大人になるまで健常者で生きてきて、診断結果が出てから私は今から障害者になってしまうのだと落ち込むこともありました。突然のことでもあったので障害を受け入れるのに少し時間がかかりました。このことをクロスジョブで出会った仲間に相談して気持ちが楽になりました。障害者でも落ち込むことはないのだなと思いました。訓練で私は軽作業、学習、事務補助、施設外就労に参加し、出来ること、出来ないこと、得意なこと、苦手なことを見つけてきました。実習にも３回行きました。今まで自分の出来ないことばかり見てきたので自信が全く無かったのですが、色々な経験を積み少しずつ自信が付いてきました。そして、出来ない事で今まで職場で怒られてばかりだったので自分は何をしても無理なのかなと落ち込む日々を送っていましたが、訓練や実習で褒められることでさらに自信が付き、障害があっても働けるのだなと思うことが出来ました。訓練を通して、以前の私と比べると沢山出来るようになったこともあります。変わったところもあります。報告、連絡、相談を自分から発信する力を身に付けられたこと、人前で話せるようになり、思っていることを伝えられるようになったことです。一番変わったなと思うことは人前で話せるようになったことです。出来るようになり、凄く嬉しかったです。当番で朝礼・終礼の司会、GWで意見の出し合いなどをして人前で話すことに苦手意識を持っていましたが、それらをすることにより緊張が軽減され、対人関係が怖く無くなりました。元々私は社会不安障害を持っていて緊張する場面、例えば大勢の前で発表する時に緊張で震えたりすることがあり、人前で司会は無理だろうと思っていましたが勇気を持ってしてみることにしました。してみようと思いチャレンジすることもクロスジョブで学びました。報連相の大切さは実習を通して分かりました。通所して最初の頃の私は報告が遅くなることが多く、何を報告すればいいのか分からなく、連絡は何の為にするのか、相談はどんな場面ですればいいのかが全く分からなく、報連相の意味自体分かっていませんでした。しかし、実習に行きどんな場面で報連相をすればいいのかが分かり、タイミングもつかめるようになりました。訓練でも何度も練習をし、報連相の意味も分かり、出来るようになりました。クロスジョブに来る前の私は障害者の方と関わりが無かったので少し戸惑う気持ちが最初はありました。健常者と障害者を区別していた自分が恥ずかしく思うこともあり、ちゃんと自分の障害と向き合っていこうと思いました。訓練を通し、私は今、はっきり言えることがあります。それは障害を持っていても不幸ではないということ、そして、恥ずかしいと思わないでいいということ、健常者の方と比べて引け目を感じなくていいということ、誰だって出来ること、出来ない事があります。そして、他人と比べて劣等感を感じなくてもいいということなどが分かり、実感しています。自分の出来ることに自信を持って取り組むと必ず道が開けると私は信じています。目標を持って訓練に取り組め、達成出来たことが今凄く嬉しいです。目標を持って取り組み、達成出来た時のやりがいを感じられたのもクロスジョブに来て良かったと思うことです。そして、様々な障害を持った仲間に出会えたことが一番嬉しく思っています。私だけが自分の障害で悩んでいるのではないと分かりました。どんなことで困り、どんなことで悩んでいるのか、共有することで大変参考になり、私自身凄く助けられました。もう一つ良かったことがあります。それは他の方の障害の特性を理解し、仲間と助け合い、支え合うことが出来たことです。私たちは見た目でその人を良いか、悪いか、好きか、嫌いか判断しがちですが話し合ってとことん向き合うとその人の良い部分が見えてくることあるのだなと分かりました。訓練でしんどい時、就活で辛い時、クロスジョブの仲間が私を助けて下さいました。出会いに感謝したいと思います。スタッフの皆様にも大変感謝しています。面談を通し相談にのって下さり、的確なアドバイスをその都度頂きました。悩みを話し、助けて頂きました。訓練中に優しく、時に厳しく指導して下さり、少し私は成長出来たかなと思います。これからは訓練ではなく、社会に出て働きます。不安はありますが、訓練で学んだことを糧に精一杯努力し、これから先長く働けるように頑張りたいと思います。そして、訓練で身に付けたことを思い出してまた新たな一歩を踏み出したいと思います。短い間でしたが本当にありがとうございました。