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先日、高知市内にある 就労継続支援B型作業所「青い空」さん をご訪問いたしました。   作業活動としては、 ・機械類の解体作業 ・オールハンドメイドのレザークラフト ・解体後に廃材となるボルトやプリント基板などでアート作品を制作・販売するマテリアルショップ パレット ・紙(土佐清帳紙)の原料である楮(こうぞ)の栽培や加工 ・喫茶店での接客や調理補助 などを展開しておられました。   ご本人の希望やスキル、その後のステップアップを検討し、適材適所となるべく作業活動を選択しておられるそうで、初めは黙々と実施する解体作業でスタートし、徐々に対人技能面を磨くために喫茶店での接客に挑戦していくなど、常にお一人お一人の状況をスタッフ全員で把握し、より良い作業展開を検討し実施しているようでした。 また、就労継続B型作業所以外にも、高次脳機能障害支援拠点センターとしての役割や、当事者・家族会、厚労省事業における中四国Artbrut Support Centerを受諾してpasserelle(パスレル)としての活動など、高次脳機能障害に関するありとあらゆる普及啓発活動を、高知から全国へ、更には世界へと目を向けて常に動き、発信しておられました。 このように様々な作業活動、当事者活動、啓発活動をしておられる「青い空」さんの真骨頂は、代表である片岡氏のパワフルなお人柄と、岡村氏やエキスパートすぎる職員の方々にあると感じました。   日中の見学時には今までの歴史や苦悩、様々な取り組みをお聞かせ頂き、その合間に緊急性の高い電話相談にも迅速に対応しておられ、“高知の町で何か困ったことがあれば片岡さんに相談する”という構図が出来上がっているようでした。「地域に根差す」とはこう言うことかと、心の中で深く合点しておりました。   そして夜は場所を変え、時間も忘れてフラフラになるまで語りつくしました。 きっと青い空さんの濃い歴史の中のほんの一部だと思いますが、高次脳機能障害をもっと多くの方、もっと多くの地域に広めて理解してもらいたい、その為の苦労は買ってでもするという軌跡や気概に触れ、参考書や机上の勉強では決して得られない、この仕事を選んだ者の使命や根幹を浴びるように学びました。   全てをここでお伝えすることができず残念でなりませんが、「高次脳機能障害があっても不自由なく暮らせる地域」を目指すのであれば是非一度足を運んで頂きたい、と色んな方にご紹介したい施設であることは間違いありません。 今回の訪問を通じて、 「無理難題ほどやる気が出る」 片岡氏のこの言葉が刺さるとともに、自身の未熟さを顧みることができました。   最後になりますが、見学中は作業場を行ったり来たりとお邪魔しましたが快くご対応下さったご利用者の皆さま、職員の皆さまに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。