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11月29日(水)と30日(木)に全国障害者リハビリテーション研究集会2023に 参加させて頂きました。 今回は第31回で、全国から自立訓練事業所の職員の方が来所されており、研究発表もいろんな取り組みをされているなと感じました。 大変勉強になりました。   その中からいくつか報告させて頂こうと思います。 1日目の最後に「社会生活の自立度を測る評価指標SIM」についての研修がありました。 SIMとは、自立訓練をしている事業所の為に作られた指標で、 社会生活を維持するために必要な項目や社会参加の項目などを評価しできるものです。 この指標が作られた経緯としては、自立訓練が次々と縮小し、廃止されている現状があるそうです。 平成22年には72個の事業所が現在は41個になっています。   その背景としては、地域格差や利用状況が悪いといったことが挙げられていました。 訓練内容の質の差や自立訓練を受ける前後での効果がわかりにくいといったことも要因のようです。 内容としては、自立訓練の評価に留まるとのことだったので 就労移行では使いにくいなと思いましたが、この指標を通して 利用時の評価としてどれくらいの点数の方に就労移行を利用して頂くと効果的なのか つなげて考えていくことはできるのかなと感じました。   また、2日目のシンポジウムでは ①現状の課題について ②ネットワークの構築について ③自立訓練に求められるもの というテーマで話合われていました。   病院の意見としては、障害者手帳取得までに時間がかかることでサービス提供へつながりにくくなっているのではないかと言う事です。 この辺りも地域差があるとのことですが、大阪府に対して障害者手帳の認定を3カ月経過した時点で症状固定できるように変更を提言し続けて大阪市では認められたとのことです。   また、大阪府南部の地域の相談機関の方の意見では、 高次脳の方の相談依頼はほぼなく、年に1回程度。 医療機関からの相談がほぼないそうです。そもそも相談支援を知らない方が多いとのことです。 そして、支給決定も市区町村によって差があることが問題だと。   就労移行の利用においても同様のことがあるかと思います。 都心から離れた地域に行けば行くほどサービスを届けることの難しさを感じました。   多くのことを学び、また熱意ある支援者の方々のお話を伺うことで 目の前の方のために動ける支援者の方の心強さを感じました。 貴重な機会をありがとうございました。