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今日はAchieve Australia (=AA)に訪問をしてきました。NPOとして障害のある方にデイサービス、グループホーム、就労支援をされている株式会社です。幼少期より施設入所されている方々を地域移行するためにシドニーの中にグループホームを35ヶ所もち、地域支援に力を入れていること、デイセンター(19世紀の建物を使っていてとても趣がありました)では日本でいう日中活動の場になっていました。そして、就労支援では一般就労に向けた支援をされていました。今は法律の改訂により頭部外傷の方への支援をされていませんが、1年半前まではされていたそうです。今は主に知的障害者(発達障害も含む)、精神障害者の方への支援をされています。就労支援の意識として、障害が就労の妨げにならないように強いコミットメントをもって支援をされ、「人は働いて給与をもらい一般的な生活ができることを目指し、金銭的な基盤を持つために働くことが大事」と話されていたことが印象的でした。AAでの一般就労への支援は障害者雇用をサービスとして提供しているため、スタッフが企業開拓を行い、アセスメント、マッチングをして企業に就職をしているそうです。オーストラリアでは就労支援について政府が委託をしているため、公的であるハローワークなどで求職活動をすることもなく、そのことについては政府は関与していないとのことでした。企業との信頼関係が雇用の創出になること、その企業連携は80社に及び78名が就労されているそうです。作業就労として56名の方が就労されているそうです(航空会社での、カトラリーのセッティングやお菓子の袋詰めなど)。就労の際はon the jobの支援にも入り、長い方は15年にわたり支援をされているそうです。就労支援の思いとして、その方のできることをアセスメントし、マッチングをしっかり行うこと、長く働き続けられることを意識し支援をされていること、これは私達が日々、意識して取り組んでいることと共通するものを感じました。規模は違いますが、同じ思いを持っている方々が国を越えているということを知れ、自分の仕事に誇りを持つことができました。午後からは1日目に訪問したリバティーホスピタルからの紹介でCLU(コミュニティー・リビング・ユニット)の見学をしてきました。脳損傷者対象のショートステイの場となっていました。今回、オーストラリアを訪問し、コミュニティーベースを考えたリハ(支援)、地域サービスがサポートされていること、そこまで支援ができているからこそ、地域ではセラピストが不要でも大丈夫であることがオーストラリアの特徴でした。就労については、制度の違いはあるものの、アセスメント、マッチングをきちんとして長期就労を目指していること、企業開拓では企業との信頼関係をいかに築くかが大事であること、何よりも今日、訪問したAAの理念は、スタッフ全員が自分達のミッションに誇りを持ち、全員が、会社の代表として動いていることに、共感ができました。