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こんにちは、阿倍野事業所の村上です。
先週の高次脳のグループワークでは、「遂行機能障害について」話し合いました。
まず、『遂行機能』の言葉を聞いて連想するイメージや知っている知識を上げて頂きました。
・ミッションをやり遂げる
・段取りよくできる
・目的地までどのルートで行くか決める
どの項目も遂行機能の説明になるかと思います。
遂行機能の中には大きく分けて4つの要素があります。
①意思 ➁企画 ➂目的的行動 ➃効果的行動
難しい言葉に聞こえますが、利用者さんが上手にたとえてくださいました。
➂は戦略 ➃は戦術。
会社に勤めていた方は、ビジネスの用語を用いるとそのほうがわかりやすいのでしょうか。
一般的な説明では、
➂は目的に向かって必要に応じて修正しながらも脱線や目的を見失うことなく進んでいけること
➃は目標に到達するまでにいかに効率よくできるか
ということになります。
グループワークのメンバーからは「何も考えずに出る(動く)のが冒険」という言葉も生まれました。
趣味・嗜好においては冒険も刺激的でいいかもしれませんが、仕事となるとそうはいきません。
他の利用者の方からは『障害があると作業が遅くなる』という意見もあがりました。
作業が遅くなるというのはどういうことか?
→「文章をうまくまとめられないので、今まで5分で終わっていた作業が2時間かかるようになった」
という内容でした。
文章をまとめるという能力も遂行機能が関わっています。
文章を考えることと内容をまとめて表現すること、書くこと同時にいろんな作業を行わなければいけない作業は遂行機能に障害があるかたにとってはとても苦手な作業になります。
視点を変えて・・・
どうやったら目的地(目標)まで効率よく作業ができるのか?を考えました。
その中には、『逆算して考える』力が必要だと意見が出ました。
逆算して考える中には、先を見通すこと(=ゴールを決めること)、時間を見ながら作業する、他の人の様子も把握する(周囲の状況を把握する)などいろんな要素があります。
→その中で、自分の苦手とするところはどこか確認すると代償手段など考えるヒントになるかと思います。
※画像は高次脳GWに参加している方が、板書を基に毎週作ってくださっているものです。
メモが苦手なかたは写真に収めているかたもいますが、このように文章化しているととても読みやすいです。
今回は、やや内容が難しかったかもしれませんが、遂行機能についてはいろんな脳の機能が関与しています。汚いピラミッドの図も高次脳について語るにはかなり重要なものです。
次回また、遂行機能についてグループワークする予定になっています。今度はどんな名言がでるか楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。