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高次脳機能障がいはまだまだ一般的にはよく知られていない障害で、医療や福祉業界でも十分な理解が行き届いている訳ではありません。医者でさえ専門外であれば「詳しいことはよく分からない」となってしまいます。
今回の会議では、各事業所の連携機関との関わりや講習会の状況などを共有する中で、少し前進していることと、今後の課題だと予測されることが浮かび上がってきました。
● まず 「少し前進」 していること。
数年前の勉強会では「高次脳機能障がいって何ですか?」「どういった症状ですか?」など基本的な事がテーマや質問事項として多く挙がっていたように思いますが、最近は「〇〇の症状についてどのように対応したら良いのか知りたい。」など、より具体的な内容にシフトしているように思います。
(勉強会や講習会に集まる方に限っての話にはなりますが、)少しずつ高次脳機能障がいの認知度が上がっている証拠ではないかと思います。
それと同時に高次脳機能障がいが少しずつ身近になっているのかもしれません。
● 次に「今後の課題」と予測されること。
高次脳機能障がいを、包括的に診れる医師が極端に少ないということです。
「包括的」というのは、ただ症状について診断するだけではなく、その人の人生を捉えて生活や仕事に必要なサポート、本人や家族の心理的ケアなどを適切な機関に適切に振って頂ける、という意味です。
幸い、今私たちは安心して委ねられる医師数名と繋がることが出来ていますが、近い将来世代交代の時期が来た時にどうなるのか、想像すると正直不安です。ご本人やご家族の不安はさらに大きいかもしれません。
私たちに医師の代わりはできませんが、この立場だからできる事、課題を認識したからこそ取り組めることが何かあるはずではないか、模索していきたいと思います。
今回の会議では、大阪、札幌と、場所は違えど同じような状況が起こっていることが分かりました。
全国的に高次脳機能障がいのある方を取り巻く環境、またそのフェーズが少しずつ変化しているのだと思います。
そういった変化に敏感に柔軟に対応していくことが、これからの私たちに与えらた課題であると感じています。
高次脳機能障がいがあっても安心して生活できる社会を目指して―。