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こんにちは。
5月12日(木)に毎月恒例の大阪高次脳機能障害リハビリテーション研究会にオンラインで参加しました。
今回のテーマは
「ダウン症の包括医療と移行期医療」 発表者 植田紀美子様(関西大学 人間健康学部 教授・臨床遺伝専門医)
ダウン症のお子さんをお持ちの植田先生に発表して頂きました。
ご自身の子育ての中での経験やエピソードを踏まえて、お話しされており、色々と勉強になりました。
ダウン症は世界的にも平均寿命が伸びてきているとのことで、
今は平均60歳だそうです。40歳代から老年期に入り、健康な高齢の方の治療と同じような医療ケアが必要になってきます。
そういった知識もあまり知らなかったので、障害や症状に対する知識も一緒に暮らすうえではとても重要だと感じました。
また、ダウン症の方が40代ぐらいになると社会性に関する退行症状がみられることも多いそうです。
それは
・「認知症」「うつ症状」に似ている
・アルツハイマー認知症にしては若すぎる年齢の時に見られる
・日常生活能力が1~2年の短期間で低下する
・今までできていたこともできなくなる
・記憶が悪くなる など
このような症状はきっかけがあるそうで、人それぞれですが
環境要因(一人暮らしを始める、身内の喪失、家族が結婚するなど)が1番多いそうです。
治療としては、薬物治療やECTなどを行うと話されていました。
「退行」のような症状があった際に、「認知症」と決めつけず要因を探ることや年に1回スクリーニング検査をすることを推奨されていました。
ダウン症のご家族にはぜひ、知ってほしい情報だなと感じました。
<スクリーニング検査>
日本版DSQIID…知的に障害がある人の為の認知症判別テスト
就労支援でも、決めつけて対応するのではなく、一つずつどうしてそう考えたのか、できなくなったのかを聞きながら対応することの大事さを学びました。
ありがとうございました。