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こんにちは、阿倍野事業所の村上です。 先日は毎月恒例の 第158回大阪高次脳機能障害リハビリ研究会に参加しました。 今回は、他研修や勉強会で発表された方々がその内容を感想含めて再度発表してくださるという内容でした。 1.『地域で暮らす高次脳機能障害へのグループ認知リハビリテーションがもたらすもの~アンケートの質的分析~』    発表者:なやクリニック 江尻 知穂様 2.『訓練に拒否的だったウェルニッケ失語患者が社会参加に至るまでの長期介入』    発表者:なやクリニック 蜂谷 敦子様 3.『ADL能力向上と代償手段獲得によって活動拡大と社会的スキルの向上がみられた重度失語症の一例』    発表者:生活リハビリテーションセンター 花田 信様 どれも、丁寧な関りから生まれる疑問や支援の視点が盛り込まれていて大変勉強になりました。 その中でも、1つ目の『地域で暮らす高次脳機能障害へのグループ認知リハビリテーションがもたらすもの』の発表では、グループワークの効果というものをアンケートを通して調べておられました。 アンケートの回答では、就労を目標に卒業した方の回答として「自分が周りからどう見られているかわかった」「自己理解が深まった」などの自己理解に関するポジティブな感想が多かったそうです。 やはり、目標をもって参加することで自分で気づいていけることも多いのかなと感じました。 当事業所のグループワークでも、他者理解からの自己理解へと深まるようなプログラムの提供をしていきたいです。 また、定期的にアンケートを行うことでグループワークを通してどのような変化があるのかも同時に振り返ることが出来るということも学びました。 2題目、3題目の内容からは、受傷後の社会参加についての発表でした。 受傷して、病院を退院するとどこかに定期的に通うということが少なくなってきます。意欲低下や失語症、身体麻痺があると余計に外出の機会から遠ざかってしまう人も多いのではないでしょうか。 しかし、社会に出ていくことでさらに活動の範囲が広がり、意欲の向上に繋がっていくということを学びました。 社会参加の1つとして就労も大きな影響となると思います。 その就労がうまくいかないと、再び在宅に戻ることになり、ますます社会参加への抵抗感が生まれてしまうのかなと感じています。 そうならないように、就労までの支援、そして就労後の定着支援までしっかりとサポートしていけるような体制を整えていきたいと思います。