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  チャレンジャーズ担当の中村です。 OB職場レポートの第二弾は新日鐵住金株式会社 製鋼所様にお勤めのKさんです。長いインタビューになりましたので2~3回に分けて掲載させて頂きます。まずはご上司様、Y室長のお話から。 2016年6月10日 新日鐵住金株式会社 製鋼所  JRゆめ咲線「安治川口駅」から徒歩約10分、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのすぐ近くに新日鐵住金 製鋼所様はあります。入口の門で受け付けの方にKさんの職場への行き方の地図を見せて頂く。地図が無いと初めての人は目的地にたどり着けない程広い! そして地図を見て歩き始めたのに道に迷う私…。たまたま通りがかった従業員の方に道を尋ねてようやくたどり着きました。汗を拭って扉を開けると体育館ほどの広さのオフィスで、Kさんがデスクでお仕事をされていました。   そこで室長のY様へご挨拶をして、早速Kさんのお仕事姿を撮影させて頂きます。シーンと静まり返ったオフィスで、黙々と入力業務をされています。前回の関西スーパー様での取材はとにかく早足のAさんを追いかけ回しながら写真を撮りましたが、今回は真逆。社外秘であろうデータの入力をなさっているので、あまり手元を写すことはできません。 そして、場所を移してまずはご上司様である室長のY様へのインタビューをさせて頂きました。 ■『製鋼所』は日本にここだけ中村(N)「HPによると、御社の製鉄所は国内に11か所ありますが、製鋼所 というのは日本でここしかないということで、製鉄所と製鋼所の違いとは何で しょうか。」Y室長(Y)「弊社、新日鐵住金は鉄鋼メーカーですから、主要製品は鋼板や鋼管等 の鉄鋼製品です。つまり鉄の板や鉄のパイプを各地の製鉄所で製造しています。 この大阪にある製鋼所は板やパイプを製造せずに輸送用機器関連の製品、例えば 鉄道の車輪やクランクシャフト、それから『リターダ』という、トラック・バス 用のブレーキ装置等を製造しています。」 N「こちらの職場ではどういったお仕事をされていますか?Y「当室は今触れた、『リターダ』というブレーキ装置を取り扱う部署で、製品の 技術関係,すなわち、設計・開発から、隣接する工場で製造する製品の品質管理 等をしています。」 N「それでKさんは数値の入力をずっとなさってたのですね。今日は通常とは違う イレギュラーな業務をされているとお聞きしましたが、通常とは違う業務をする こともたまにはあるのですか。」Y「本来のルーティーン業務は、前の日に工場で検査したデータを吸い上げて、 エクセルの所定のファイルに入力し整理していくものです。すると、品質データ がグラフ化され見やすくなり、われわれもそれを見て必要なアクションをタイム リーに取りやすくなります。そのような重要なデータの入力を日々して下さって いるのですが、今日の業務は、品質面で問題がある部品についていつもと異なる 調査方法でデータをシートに入力してもらっています。  ですから品質データを入れるという意味ではいつもと同じですが、入れ物や対 象物が違うため,そういう意味ではいつもとは違います。Kさんはいつも丁寧に 仕事されていて、確実にこなせるようにマニュアルを作っておられるのですが、 今日の仕事は具体的なマニュアルがない状態で仕事をしています。  滅多に無いことです。」 ■いろんな人にいろんなとこで関わっている仕事N「Kさんのお仕事ぶりについて部署内での評価については如何でしょうか」Y「すごくよくやって下さっています。主担当として日々品質データの登録, アシスタント業務としてお客さんに提出した文書等の文書管理サーバへの 登録等、多くの人に様々なところで関わる仕事をやってもらっていて、 とても活躍してくれています。配属されてもう2年くらいになりますが、 最初は正直Kさんがどこまでできるか良く分からなかったので様子を見 ながら仕事をお願いしていました。少しずつ仕事の幅を広げていって、 ひとつひとつ確実に出来るようになっているので、当初思っていたよりも たくさん仕事をしてくれており、本当に感謝しています。」 N「Kさんは当初からこちらの職場に配属されていたんですか。」Y「そうです。採用部門からの問合せに対しこちらから手を挙げました。」 N「特別に何か配慮なさっている点はございますかY「工場は広く素人には良く分からず危険な部分も沢山あります。Kさんには 『現場(工場)には一人で入らないように』と決めています。これは他の方と 違う点です。現場には様々なものがあり、機械の動き等わからなければ危険 であり、何か間違いがあってはいけないため現場には一人で立ち入らない ようにしてもらっています。通常の仕事の中で現場に入らないといけない 仕事はないようにしています。配慮というと大げさかも知れませんが、 そういうルールにしています。それ以外で配慮している点は特にありません。 コミュニケーションを取るにも普通の方と変わらないですし、  特段の配慮は必要ないと思います。」 N「同僚の方々との人間関係は如何ですか?Y「Kさんは率直に物を言い、色んなことを質問されるのでコミュニケーション を取りやすいと思います。」  ■ただ言われたことだけしているのではなく、改善・工夫をしてくれているN「データ入力が主な業務という事で、入力のチェックはどのようにされて いますか?」Y「スタッフがチェックします。さらに、入力が明らかにおかしいと直ぐに わかるようなエクセルのシートの作りになっています。」N「異常な数値が入るとエラーが出るような?」Y「そうです。そこはKさんの工夫によるものです。本当に感心するのは、 ただ言われたことだけをしているのではなく、Kさんなりに『ここはもう ちょっとこうした方が良い』と改善・工夫を常に心がけて実践してくれている    点で,素晴らしいです。」 N「電話応対・来客応対はありますか?Y「あります。この4月から事務所の社員がそれぞれ携帯電話を持つようになり、 固定電話が鳴る回数は減りましたが鳴った時は素早くとられて普通に応対されて ています。来客もいつも応対してくれます。」 N「残業はありますか?Y「ほとんどないです。現時点ではそこまでして頂かなくても本人の仕事が回って います。そういう意味ではもう少し仕事を増やしても良いかなと思います。 この点も様子を見ながらです。それでも2年前に比べると仕事量は倍くらいには なっています。」 ■ご自身が障がい特性を良く把握されていてN「デスクに置いておられたマニュアルはクロス ジョブのスタッフが作ったものにKさんが手を加 えられたんですか?」Y「多くは自作だと思います。Kさんご自身が障がい特性を良く把握されていて、それに対してこうすべきだと判っているので、手を抜かずにマニュアルを作り,それに忠実に従って仕事をされているのが良く分かります。それは僕らが『そうして下さい』と言ったわけでもなく、クロスジョブさんにサポートされる中でそういう考えを持つようになったのだと思います。素晴らしいです。」 N「本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。 次はKさんのお話をお伺いさせて頂きます。Y「本音を聞いて下さい(笑)」