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2016年6月10日 新日鐵住金 Kさんインタビュー ■ご安全に! Y室長のインタビューを終えた数分後、Kさんがインタビュー用にご用意して頂いた小部屋に「ご安全に」と入って来られました。新日鐵住金様では「おはようございます」も「おつかれさまです」も「ご安全に」と言うのだそうです。これは、昭和28年に住友金属工業(現在の新日鐵住金様)が使い初め、今では鉄鋼業界を中心に、製造・電力業界などでも広く使われている挨拶だそうです。挨拶一言を取っても「安全最優先」の意識が徹底されています。 ■悪性の脳腫瘍でステージⅢでした中村(N)「病気(脳腫瘍)になったのはいつですか?」Kさん(K)「……(スマホで確認中)平成23年4月ですね。(大阪)市大病院 です。」N「今も通院は?」K「しています。再発確認の検査を半年に1回10年間続けないとダメだと言われ ています。(年数が経てば)再発率は下がりますが皆10年は検査するそうで す。」N「腰痛とかは大丈夫ですか?」K「大丈夫です。元々腰痛持ちだったのですが、腰痛ではなかったんです。 脳腫瘍が骨髄に播種(はしゅ)して痛かったです。がんは転移というのですが 脳腫瘍は播種といいます。悪性の脳腫瘍でステージⅢでした。腰に骨髄播種した のは抗がん剤と放射線治療で消えました。」N「頭は手術されたんですか?」K「開頭手術ではないのですが、頭に注射器を刺して脳液を抜いて、培養して 腫瘍が何かを調べて確定させてからそれにあった薬を投薬します。脳の視覚 聴覚・嗅覚の部分に注射を打つので、MRIで狙いを固定するために『ずれない くん』みたいなものを頭にネジで止め、XY座標を決めて注射を打ちます。」N「じゃあ、頭蓋骨に穴を開けたんですか?」K「今も開いています。ここ(と頭をさしだす)触ってみてください。」N(そこに触れる)「あ、ホンマや。」K「それが、闘いの跡。痛いですよ。雨が降ったり台風が近づいてくると気圧の 変化で脳圧が変わるせいか…。」 ■帰りの電車で寝てしまい気がついたら堺市駅だったこともありますN「いつから勤務されていますか?」K「2014年2月からです。」N「お仕事は何時から何時ですか?」K「基本は8:30から17:00ですが、私はフレックスで8:00から16:30にして います。これは上司に相談し、30分繰り上げてもらっています。電車に座って 来て仕事をちゃんとして、座って帰ったら、と室長が仰ってくれて。」 N「通勤経路と時間はどんな感じですか?」K「大阪市内の自宅から地下鉄とJR環状線、ゆめ咲き線を経て安治川口で下車 します。朝は6:25に家を出て、7:25に会社の門をくぐります。それから 着替えて職場まで20分です。勤務開始までの15分でメモリーノートを書いて います。帰りは乗り継ぎが悪いため1時間10分くらいかかります。しんどい時は 天王寺止まりの電車に乗って寝ているときもあります。天王寺駅で起こしてく れるサービスがあるので(笑)。天王寺止まりに乗らずに快速に乗り寝過ごすと 大変なことになります。気がついたら堺市駅だったこともあります。」 ■残業は基本ないです。時間内にどれだけできるかが大事N「曜日は固定ですか?」K「勤務はほぼカレンダー通り、月~金の勤務で、土日祝が休日です。」N「残業はありますか?」K「入社当初はしていましたが、今はしなくて良いと言われています。 時間内にどれだけできるかが大事だと考えています。」 ■何かあったときに言い訳は通用しないN「どんなお仕事ですか?」K「『リターダ』という製品の部品が公差の範囲にあるかどうかのチェックをさせて頂いています。CSVのデータを頂いて、それをマクロで並び替えて入力するシートに入れ、そこで条件付き書式を使い範囲から外れているものの色を変えたりします。」N「リターダとはどいういうものなんですか?」K「補助ブレーキです。車で坂を下りる時にエンジンブレーキを使いますよね? トラックは重いので、エンジンブレーキとフットブレーキだけでは制動力が 足りない時に使います。」N「それじゃ絶対にチェックミスがあってはいけないですよね。」K「あくまでも『補助』ブレーキですが、何かあったときに言い訳は通用しな いので。」N「細かい数字の入力がすごく多いお仕事ですが、ミスしないために何か気を 付けていることはありますか?」K「入力する数字が正しいかどうかの判定は、基本人間がしない方が良いという 考えがあり、判定はコンピュータにさせます。数字が直接大きいか小さいかを 見るだけじゃなく『データがグラフのここにあるからどうや』というのを見る ようにしています。また、IF関数を使って『これより大きかったらエラーを返 しなさい』というような処理もします。」N「IF関数はご自分で作っているのですか?」K「そうです。」 その3に続く