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こんにちは。ジョブコーチの角家です。先週5月17日(土)に愛知県名古屋市の中電ホールでジョブコーチ・カンファレンスが開催され、参加させていただきました。内容としては、厚生労働省の方から現在の雇用状況や地域の就労支援の在り方に関する研究会(第二次)の報告がありました。また、実践報告として東海地域でジョブコーチがどのような機関に配置され、どのような連携を取って仕事を進めているのか、そしてシンポジウムでは、労働と福祉の制度を活用し、地域がどのように就労支援を実践していくかについて議論が繰り広げられました。地域の就労支援の在り方に関する研究会(第二次)の報告にもあったように、今現在、企業の障害者雇用率やハローワークにおける障害者の職業紹介状況が確実に進展していること、平成30年には精神障害者が法定雇用率の算定基礎に追加されることもあり、より専門的な支援、定着支援が必要になってきます。その中でジョブコーチの役割はとても大きく、どのように支援の質を上げていくか、どうやって地域と連携しながら支援を行っていくかということが挙げられました。 カンファレンスでも挙がった、ジョブコーチ事業だけでやっていくことができるだけの助成金の拡大や、支援の質を向上していくための研修、また専門分野(医療機関等)で働く人たちがジョブコーチ支援をしやすくするための仕組みづくりが必要だと感じました。今後精神障害者の方の雇用が拡大していく中で、医療との連携や地域とのつながり、生活面でのサポートはとても大きな役割になるため、支援の質を上げていくことや、地域と連携して支援をしていくことがとても必要だと思いました。経験豊富なジョブコーチが就ポツに配置されることについては、確かにジョブコーチは個々で動いていることが多い為、アドバイザーは必要になると思います。しかしどのように連携していくのか、何をもって経験豊富とするのか、財源はどうするのか等のたくさんの課題がまだ山積みです。実際にジョブコーチ支援を行う中で、助成金と時間という問題が一番大きいです。助成金は1日(3時間以上)14,200円で最高20日までしか稼働できません。就職したばかりの利用者さんへの支援は1日支援に入ることが多いです。3時間入っても、8時間入っても同じ助成金しか出ません。また20日までという制限がある中で、ジョブコーチ事業だけでは赤字事業になってしまうこと。20日入ると、支援記録を書く時間が限られ、事務処理が追いつかないことがよくあります。新人ジョブコーチへの指導も難しいことがあります。法人単独での支援では、同時に支援に入られることが限られています。初日の引き継ぎの支援のためやケース会議等、とても少なく指導をする時間もすごく限られています。現場でのタイムリーな支援が求められる中で、経験の浅いジョブコーチが一人で支援をするとなると、見えない課題がとても多いように感じます。そういうことも踏まえて、ジョブコーチの現場からの声をきっちり挙げ、より良い仕組みや制度を作って頂けるように、そして何より、障害者の方が安定して長く働き続けられるようにサポートしていきたいと思いました。