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~インタビューの経緯~
今回、9月29日(日)に開催する「2019年度クロスジョブ雇用促進フォーラム」企画として、丸二倉庫株式会社 善根寺営業所の富山弘滋様とY様にインタビューに伺わせて頂ました。Yさんは善根寺営業所内の倉庫にて、入荷・出荷作業やピッキング作業を担っておられます。
また、今回はYさんが3年勤続表彰を迎えるにあたり、企業様の雇用管理の考え方、またご本人の成長についてお話を伺ってきました。
Q.仕事の内容を教えて下さい。
Y:簡単に言うと、お客様から依頼を受けた商品の入荷作業や保管作業。その他には、お客様から出荷指示きたものの出荷ピッキング、詰め込み作業を主に行っています。お客様によって作業工程が違います。
村:お客様は、個人か会社様ですか?
T:お客さんは営業所に依頼・指示をしてもらっている企業です。Y君はどこかの部署に所属するのではなく、男性にお願いしたいところに入っていただいています。出荷やピッキングの手伝いをお願いしています。
Q.勤務時間や一日の流れを教えてください。
Y:日によって異なりますが、9:00か9:30に出勤で、そこから出荷やピッキングの作業を行っています。12:00に昼休憩。午後からは主に出荷作業がメインになります。お昼は12:55までの休憩です。終了の時間は17:00か17:30です。
T:その時の業務量によって、もうちょっといけるのであれば少し残って。余裕があれば、少し早めにあがることもあります。
村:9:00か9:30というのはどういった違いがありますか?
T:入荷の入ってくるトラックの時間によって。男手がいるときは早めに入ってもらっています。曜日等決まってなくて、いけるか?と聞きながら入ってもらっています。
Q.お昼はどのように過ごしていますか?
Y:お昼食べて、ぼーっとしたりして過ごしています。
村:そこでリフレッシュされているんですね。
Q.忙しい時期や時間帯はありますか?
Y:ここ最近目立つような変動はあまりないです。
T:長期の連休前になると入荷や出荷作業が多くなっています。
Y:出荷が多くなるとお盆が近づいてきたなと感じます。
Q.仕事を覚えていくうえで、Y本さんが工夫されていることはありますか?
T:ここで3年ではないんですよね。ここにきて1年もたってないぐらいです。
Y:今ちょうど仕事を覚えている時期です。
T:経験させて覚えていってもらう。やっていることはそんなに違いはないので。
Q.初めの職場で長期働いていて、変わってきたことはありますか?
Y:自分で言うのも変ですが、言葉遣いは変わったと思います。学生の頃は、もうちょっと違ってました。訓練の時から少しずつ変わってきたと思います。
村:富山さんからみて、印象が変わったことはありますか?
T:入ったころより、全然慣れてきた。初めて会った時も、印象的に固い印象ではなくて、Y君自体も柔らかい人柄なので、いいキャラだなと思っています。
Q.長期間働く中で、モチベーションを保つ秘訣は何ですか?
Y:ささいなことでも楽しむことです。勤務中だったら、先輩たちとちょっとした冗談を言い合ったり。それでモチベーションを保っています。
T:コミュニケーションやね。
Q.趣味や休日の楽しみは?
Y:行ったことないカフェに行ってみたり、ラーメンを食べたり。自転車に乗ってサイクリングしたりして過ごしています。
村:みなさんと休日のことを話したりしますか?
T:あまりプライベートのことはあまり聞かれないので。
Q.職場の方と一緒に働く中で工夫していること?
Y:礼儀もそうですけど、作業がわかってきたら先回りして動くことです。まだそこまで完璧にはできていないですけどね。
Q.クロスジョブの訓練の中でやってよかったなと思うことは?
Y:印象に残っているのは、パーツパッキングです。細かい作業以外に礼儀なども教えてもらったので。作業している人の前に立ってしまったり失礼なことをしていたけど、礼儀や作法を教えてもらいました。
出:パーツパッキングは、施設外就労として、企業の中で部品の流れ作業をさせてもらっていました。
Q.一番嬉しかったことと大変だったことは何ですか?
Y:どれくらいか前に、正月休みも出勤しなくてはダメな時があって、所長がマクドの差し入れをしてもらえたことです。
大変だったなと思うことは、元いた支店が閉まることになって、ここに移ったんですけど。ここは前いた支店より、扱っているものが多くて、覚えることも多いので大変です。
Q.通勤はどれくらいですか?
T:前のところは道路一本挟んだ向こうなので、そんなに変わってない。通勤自体、元々遠いと思います。
Y:1時間弱ぐらいです。電車とバスで来ています。慣れたら大丈夫です。
T:前は8時出勤が多かったんですよね。ここは月に1回あるかないか。
Q.仕事に取り組まれている様子はいかがですか?
T:最初の頃も知ってるので、頑張っているなと思います。最初は同じ客さんの商品をやっていたのが、ここはいろんなお客さんの商品を扱っています。戸惑うことも多かったと思うけど、人に好かれるキャラなので、みんなに声をかけてもらったり、萎縮せずのびのびとやっているんじゃいかなと思います。同僚とも冗談でコミュニケーション取りながらやっています。行き詰っているような雰囲気もないので、頑張っていてかなり助かっています。最初の支店ではピーちゃんと呼ばれてた。こっちではY君かな?そういうキャラがいいかなと思っています。
Q.今後、やっていただきたい仕事は?
T:パートさんと女性の方が多く男性が少ないので男性しかできない力仕事も多いです。
今みたいにコミュニケーションをとって幅を広げてもらえたらと思います。
いろいろなお客さんがあるのでそこも1つ1つやってみてどこでもいけるようになってほしいと思います。ここしかだめではなく1つでも広げていけたらいいと思う
村:信頼が大きいですね
T:そうですね
村:お客様との直接的なやりとりはありますか?
T:社員やリーダーが対応するので直接はないです。作業をしてもらうことが主です。
そのため必然と社内でのコミュニケーション取ってもらって、
男手のサポートをしてもらっています
Q.障がい者雇用枠ということでの拘わりの工夫はありますか?
T:最初はわからず、どういう風に接したいいのかわからなかったが、来た瞬間からこのキャラだったのである程度話をしている時点で、障がい者ってなっているがそういう感覚ではいていない。普通に話をしているし、理解力もあって仕事をしてもらっているので本当に助かっている。和ましてくれるキャラでもあるので来てもらってよかったと思っています。
村:話をしながら進めてこられたようなかんじですか?
T:そうですね、あんまりざっとは言わないようには心がけている。何回かすることで慣れてもらって、それの繰り返しです。
Y:はい
村:決まったパターンのものを繰り返し経験した中で覚えていきますか?
T:ただ、お客さんや扱っているものが違うので、扱い方はそれによってのパターンは違うが、流れ的には入出荷なので同じになります。
村:覚えることも大変だとは思いますが整理されたことをしていると思いました
T:もう3年もなるのか
村:一員というかんじが伝わってきますね
Q.採用時の事を教えてください。
T:その時は、同じ営業所にはいたが採用には関わっていない。
村:理由はご存ですか?
T:人柄もあるかな
就職後は、何か月に1回か支援機関がきていてそのやりとりは入っていました
Y:1~2回ぐらいか?定期的に入っている支援機関はないです
Q.障がい者雇用をしていく中で思われることは?
T:Yさんに対しては、いいかんじでみんなとできているので本人がどう思っているかわからないが続けてもらいたいし頑張ってもらいたいと思う。
本人がいやだと言わない限りは、助けになっているので来てほしいと思っている
戦力になってくれているので助かっています。
村:最初はわからないことがあるという中で実際に働いてみてイメージと変わったことは?
T:僕はY君しか知らないが、最初は抵抗というより周りがどう思うかということを心配してしまう。どこまで伝えたらいいのか接したらいいのか、普通に話しかけていいのか、そういう部分でお互いに気を遣う部分があったがすぐになくなった。Yくんだから。
入ってくる方が、明るい人かどうかで接し方も変わるのでお互いそういう感覚でいてくれたら前向きになるかなと思う
村:参考になりました
村:今はYさんのことをどう伝えている?
T:みんな知らないかな?普通の社員として。「実は・・」というぐらいの感覚か?
村:周りの方からも何も?
T:最初はちがう営業所だったのでその時はやっぱり説明もあったがそこで慣れてしまっ
てからの移動だったのでここでは「移動してきました」程度の紹介しかしていないからほぼ知らない。でも、ぜんぜん普通です。酒ものむし(笑)
Q.これから働いていきたいと考えている方にメッセージを。
Y:簡単なことを言えば、やる気・元気・根性で頑張って戦っていってください
T:いいことやね。こういうキャラですね(笑)
出:クロスジョブにこられた時も同じ事をいっていましたよ(笑)
村:明るさと前向きさが伝わってきます
T:やっぱり前向きがいいですね。ポジティブというところがとてもいい
村上:働く楽しさを知ってもらえると嬉しいですね
≪阿倍野事業所・出原 村上≫
今回のインタビューでは、障害者雇用という枠組みではなく、一社員として受け入れ、長く働いてもらいたいという言葉を聞けたことが支援者として大変嬉しく感じました。
Yさんからは、働き続けるコツとして仕事の中で楽しみを持ちながら働かれていると話されていました。所長さまからも、みんなから慕われる人柄で、仕事においても信頼して任せられる、助かっている、これからも幅を広げていってほしいとお言葉頂けました。所長さまはじめ、企業の皆さまが分け隔てなく関わって下さっていたことで、このような温かい職場環境が作られたのだと感じました。Yさんの発言からも伸び伸びと仕事をされていることが窺えました。お二人のインタビューをさせていただいて、大変な時も前向きな気持ちに切り替えることやささいな楽しみを見つけることが長く働くためのコツであると学ばせて頂きました。
クロスジョブを卒業し、温かい職場で楽しみながら働かれている姿を見られたことは、本当に嬉しく思います。この度は大変重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。
≪インタビューに協力いただいた皆様≫
丸二倉庫株式会社 善根寺営業所
T:善根寺営業所 所長 冨山 弘滋 さま
Y:クロスジョブOB Yさま
≪インタビュアー≫
クロスジョブ阿倍野 :出原
クロスジョブ阿倍野 :村上