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今回、3年勤続表彰を受けられるMさんがお勤めの株式会社成学社に伺い、お話を聞かせて頂きました。 成学社は、全国に集団指導・個別指導の塾や認可保育園などを展開されており、様々な形で子ども達の「学び」をサポートしておられる企業です。 Mさんはその本社で、各教室のサポート業務に関わっておられます。 【インタビュー】 お話を聞かせてくださった方: 株式会社 成学社 企画開発部 用度課長 吉田 剛様(以下、Yと表記させて頂きます)  3年勤続表彰者 Mさん(以下、Mと表記させて頂きます) インタビュアー:クロスジョブ阿倍野スタッフ (以下、Sと表記致します)   ◆当初からの仕事内容、勤務時間の変化について。 S:仕事内容は主にどんな事をされていますか。 M:多岐にわたりますが各教室にお渡しする教材、プリントなどを仕分けして、梱包・発送する業務を週4日ぐらい行なっていて、月初めには棚卸の入力、チェックなどの集計業務を行なっています。それ以外に各教室で使うスリッパなどの備品の手配をしています。 S:すごく色々されているんですね。就職されたときからですか? Y:徐々に増やしていった感じですね。最初は伝票の仕分けや、梱包の作業などで、仕分けも、数が多くて皆さんにお手伝いして頂いてやっと出来る感じだったんです。 S:そうなんですね。 M:最初の一年くらいは一つの指示を受けて、終わったらまた一つの指示を貰いに行って。受け身的な姿勢でしたが、段々自分で伝えていけるようになり、一人でチラシの仕分けなどもできるようになっていきました。 S:そうなんですね。先ほど各教室にと仰いましたがどのぐらいの数でしょうか? Y:数え方にもよりますが、今クラス指導部で数えると100教室くらい、個別指導部で200教室は越えてますね。ですから仕分けも8,000部とか10,000部とか数が大きくなるので、機械なども使って行なってもらっています。 S:お仕事内容を増やすタイミングはご本人発信だったのでしょうか? Y:ご本人から希望されたのもありますし、こちらから、取り組んでいただいている仕事への不安が減ってこられたかな、という時点で、今までやってきた仕事に関係のある仕事、他の方が隣でやっていたような仕事を引き継いでいってもらいました。 S:なるほど。そうすると不安のハードルがちょっと下がって、「あ、見ていた仕事だ」と、新しいお仕事にも取り組みやすくなるということですね。 Y:そうですね。仕事の種類が増えてきたのは、そういった工夫もありますが、Mさん自身の成長が一番大きいのかなと思います。不安な要素はもう見ていてあまりないです。 今、電話も取ってくれているんですが、空いた時間とか周りが忙しいときとかに自主的に積極的に取り組んでくれています。 M:電話は、最初は苦手で取れなかったんですけど、僕がいるのに鳴りっぱなしで、その中で作業をやっているのが申し訳ないなと思って出てみたことがあって。今は普通に出ることが出来るようになってきています。 S:それはすごいですね。勤務時間に関してはいかがでしょう? M:体調面の不安と医師のアドバイスもあって、週4日の12:30~17:00の勤務から週5日の11:00~18:00まで段階的に増やしてもらいました。今の時間は体に合っています。 S:スケジュールの管理はご自身で? M:そうですね。一応、僕が何をやるかは決まっているんですけど、優先順位は任されているので、自分で優先順位をつけて取り組めていることが自信につながっていると思います。それから、一週間に一回はM’sデーっていう日を作って頂いていて、その日はたまっている仕事を、自由に優先順位を自分で考えてやっていいよって言われています。 S:そういう予備日があると少し安心ですね。 M:そうですね。納期の近い仕事を重点的にやるとか、今持っている仕事に絡んでくる新しい仕事をさせてもらったりもしています。例えば、備品の発注に必要な簡単な印刷などです。 S:そうですか。Mさんが就職された頃の対応の仕方で工夫されていたことはありますか? Y:窓口になる社員を一人決めて指示を出してもらって、色んな方面から指示が出ないようにしていました。今はもう、そんなことはないですね。色んな方面からの依頼を受けた上で、優先順位をご自分で決めて頂いています。 面談も、最初は毎月行なっていたのですが、一ヶ月に一回が段々三ヶ月に一回となっていって、一年半位で本人からもう大丈夫だから良いですと言われたので、今はもう行なっていません。 周囲も、Mさんにお仕事が集中しすぎないように気をつけている位で、別にMさんだからどうこうとかいう気遣いはしていないのでないかと思います。普通の人として一緒に仕事をしていますね。 M:僕もその方が有難いです。   ◆職業準備性について S: Mさんは在籍中色々な訓練に積極的に取り組まれていたそうですが、その中で役に立っていることはありますか? M:そうですね。クロスジョブに入った頃からの課題、僕の永遠のテーマが、報告連絡相談なんです。一般企業で働いていた時は、ずうっと自分で抱え込んでいてストレスを溜めてしまって、わからないところもほったらかしで。それがダメだったのでクロスジョブで直そうと思って、色々な訓練の中で報連相に取り組んできました。それができるようになっての今かなあと思っています。 S:今は相談などもスムーズに出来ておられますか? M:皆さん良い方なんで、一人で手におえない時、時間内にできそうにない時は、社員さんにヘルプを出せています。 Y:早めに言ってくれますし、困った時もそれぞれの担当の社員に相談出来ておられると思います。 S:そうなんですね。どうしてもヘルプを出しにくいという方もいらっしゃる中で、そこがしっかり出来ておられるのは凄いです。周りの方々が心配で手を貸したくなるようなことはもうないということですね。 Y:ないですね。今は何も心配していないです。勤務時間内に終わらなかった時は「ここまで出来ています」と終了報告をして下さいますし、間に合わない時はご自分で仰られるので。逆に他の忙しい人たちの仕事を手伝ってもらっています。   ◆3年間働いての変化について S:3年間一緒に働かれて、ご本人の変化を感じるところはありますか? Y:積極的になったというのと、自信がついたところでしょうか。仕事に対しては、最初からずっと真面目に取り組んでくださっていましたが、一年目、二年目と自信もついて、積極性も出てきて、どんどんいい方向に向いていっている気はします。 S:3年間、一生懸命にお仕事に向き合われた成果が出て来ているのですね。 Mさん自身の感じる変化は? M:自分から積極的に発信が出来るようになりました。最初は緊張して喋りにくかったですが、今は報連相を含めて、和気あいあいと仕事出来ているなという感じはあります。最初のころは土日も仕事のことを考えてしまったりしていたのですが、今はもう切り分けが出来ているので休日も、クロスジョブの同窓生と遊びに行くなど、切り替えてリフレッシュ出来ています。 S:クロスジョブの訓練を通して得たものを活かしておられるというのを伺って嬉しいです。 これからもMさんの良さを活かしてがんばってください。   ◆インタビューを終えて 働き始めた頃は不安も強く、電話に出るのが苦手だったというMさん。 職場の方のサポートを得てお仕事に一生懸命取り組んでこられた結果、職場にも慣れ、職域も徐々に広げることが出来て来ておられます。 インタビュー後、見学させていただいた職場では、同僚の方とにこやかに言葉を交わしながら、日々取り組んでおられるお仕事やスケジュール管理などについて教えて下さいました。 インタビュー時もですが、職場での活き活きとした様子がとても印象的でした。 貴重なお話をお聞かせ下さり、ありがとうございました。